体の歪みは、日々の体の使い方や癖によって徐々に作られていきます。今回は、特別な運動は不要!座るだけで骨盤を整えるシンプルなケア方法をご紹介します。
目次
なぜ「座るだけ」で骨盤が整うのか?
普段の生活で、私たちは無意識のうちに楽な姿勢や利き手・利き足に頼った座り方をしてしまいます。これにより骨盤が歪み、特定の筋肉ばかりが使われ、体の不調につながります。
この「座るだけケア」は、タオルを使って骨盤の高さを意図的に変えることで、普段使えていない深層部の筋肉(インナーマッスル)を自然と使い、正しい位置へと骨盤をリセットするアプローチです。
歪みをチェック!座る前のセルフチェック方法
ケアを始める前に、まずご自身の骨盤の歪みを鏡で確認してみましょう。
■チェック項目
- ウエストラインの左右差
鏡の前にまっすぐ立ち、ご自身のウエストラインを見てください。
左右どちらのくびれが深いか、逆にどちらがまっすぐ(くびれがない)に見えるかを確認します。 - 骨盤の前後へのねじれ
骨盤の前面にある、上前腸骨棘と呼ばれる出っ張った骨(ベルトラインの少し下あたり)に軽く触れてください。
どちらの骨が前に出ている(ねじれている)かをチェックします。
■ケアする側の決定
ケアを始める側の判断には、以下のルールに従います。
- ウエストが「まっすぐ」な側、または骨盤が「前にねじれていない」側が、本来支える力が弱い側(=ケアすべき側)です。
- もし、ウエストの差と骨盤のねじれの差が一致しない場合は、ご自身がより気になる、差(歪み)が強い方を優先してケアする側と判断してください。
- 「ウエストラインの崩れ」が気になるなら、ウエストがまっすぐな側でケア。
- 「骨盤のねじれ」が気になるなら、前にねじれているのと逆の側でケア。
「座るだけ骨盤ケア」の実施手順
■準備するもの
- フェイスタオル 1枚
■手順
STEP
タオルの準備
フェイスタオルを、約5回畳んで厚みを出します。
坐骨(お尻の骨)が乗るくらいの細長い棒状になるようにしてください。
STEP
正しい位置にタオルをセット
先ほどチェックで決定した「ケアすべき側」の坐骨の下に、畳んだタオルの真ん中が当たるように椅子の座面にセットします。
STEP
座る
タオルを敷いた上に、背筋を伸ばしてまっすぐに座ります。
■実施時間と効果
- 実施時間
1日30分程度を目安に行ってください。 - ながらケアでOK
テレビを見る時間やデスクワークをする時間など、「ながら」で続けるのがポイントです。 - 注意点
普段使っていない筋肉を使うため、最初は少しキツく感じるかもしれません。無理のない範囲で継続しましょう。
このケアを続けることで、骨盤が徐々に正しい位置に整い、それに伴い体のウエストラインやねじれの改善が見込めます。
鏡でご自身の変化をチェックしながら、ぜひ「座るだけケア」を試してみてください!